パーソナルジム開業費用の「本当の内訳」——横浜で開業した経営者が全部公開
この記事はスクールや業者の広告ではありません。
横浜市保土ヶ谷区でパーソナルジム「cortis」を実際に開業した経営者(日原裕太)が、2023年当時の開業費用をそのまま公開します。「100万〜500万円」という幅の広い一般論ではなく、実際にかかった数字を書きます。
なぜジム開業費用の情報はアテにならないのか
「パーソナルジム 開業費用」で検索すると、だいたいこんな回答が出る。
「100万円〜500万円程度が必要です」
これは嘘ではないが、ほぼ役に立たない。幅が広すぎて何も決断できない。
こういった記事を書いているのは大半が:
- スクール(高額講座への誘導が目的)
- 業者・フランチャイズ(加盟金・設備販売が目的)
- アフィリエイター(クリック報酬が目的)
「実際に自分でジムを開業した経営者が書いた記事」はほとんどない。これが白地だった。
cortis開業時のリアルな費用一覧(2023年 横浜 保土ヶ谷)
前提条件:
- エリア:横浜市保土ヶ谷区(住宅密集地・ターミナル駅非接続)
- 規模:1対1専用 / 約20〜30平米のプライベートジム
- 業態:マンション物件の一室を改装
| 費用項目 | 金額 | 内訳・備考 |
|---|---|---|
| 物件取得(敷金・礼金・仲介手数料) | 約35万円 | 家賃8万円×4ヶ月分相当 |
| 内装工事(フローリング張替・壁補強) | 約20万円 | 鏡2枚設置含む。DIY一部実施 |
| トレーニング器具・設備 | 約50万円 | バーベル・ダンベル・パワーラック等。中古活用 |
| 消耗品・備品(タオル・ボトル・マット等) | 約5万円 | 初期ストック分 |
| WEBサイト・予約システム | 約10万円 | WordPress初期設定+決済導入 |
| 広告・チラシ(開業時) | 約5万円 | Googleビジネスプロフィールは無料 |
| 開業届・屋号口座・各種手続き | 約1万円 | ほぼ無料で完了 |
| 運転資金(3ヶ月分) | 約30万円 | 売上ゼロ期間の家賃・光熱費バッファ |
| 合計 | 約156万円 | --- |
結論:私の場合、約150〜160万円で開業できた。
「100万〜500万円」という一般論の中でも、かなり下限に近い数字だ。これはマンション物件の活用と中古器具の活用で実現した。
費用を抑えられた3つの判断
①「居抜き」に近い物件選び
私が選んだ物件は、前の入居者が軽い倉庫として使っていたため、床が既にコンクリートむき出しだった。これでフローリング費用の一部が不要になった。
ジムの開業物件では「スケルトン(何もない状態)より居抜き(前の店の設備が残っている状態)を狙う」のが鉄則だ。ただし、前テナントがジム系でない限り、完全居抜きは難しい。
②トレーニング器具は「中古+新品ミックス」
全て新品で揃えると100万円以上になる。私はメルカリ・ジモティー・ヤフオクで状態の良い中古器具を探し、「消耗しやすいもの(バーベルシャフト・マット)は新品、消耗しにくいもの(ラック・ダンベルセット)は中古」という方針で揃えた。
ダンベルセット(5kg〜40kg)を新品で買うと約20万円、中古なら5〜8万円。品質差はほぼない。
③WEBは最初から「集客設計込み」で作る
ここは妥協しなかった。予約フォーム・LINE公式連携・SEO基礎設定を最初から入れた。これが後の「問い合わせが月4〜5件」につながった。
「まず安いサービスで作って後でリニューアル」という判断をする人が多いが、リニューアルはほぼ2倍のコストになる。最初から集客設計入りで作るほうが長期コストは安い。
開業費用で失敗した2つのこと
失敗①:開業前に「高すぎる広告費」を使った
開業前後の1ヶ月で、チラシ5,000枚(約5万円)を配布した。
結果:問い合わせ2件、入会0件。
この5万円は「ゼロリターン」で消えた。開業初期のブランドがない状態でチラシを配っても、ターゲットに刺さらない。この教訓が今の「Googleビジネスプロフィール→紹介制度」優先の方針につながっている。
失敗②:運転資金を少なく見積もった
開業から3ヶ月は売上が安定しない。月の家賃・光熱費・生活費を合計すると、実際には「最低3〜4ヶ月分の運転資金」が必要だった。
私は2〜3ヶ月分で見積もっていたが、実際に精神的に余裕を持てたのは4ヶ月分あったためだ。「想定より1ヶ月多め」を運転資金として持つのを強く勧める。
「費用を抑えた開業」のリスクも正直に書く
マンション物件での開業には制限がある:
- 天井が低い(高重量バーベルのデッドリフトができない)
- 防音が弱い(隣室への配慮が必要)
- 銀座や渋谷のような「高単価エリア」では通用しにくい
- 大型マシン(ケーブルマシン等)が置けない
「コストを抑えた開業」は「サービスに制約がある開業」でもある。これを理解した上で、自分のターゲット(価格帯・顧客層・提供サービス)に合った物件を選ぶことが重要だ。
横浜でパーソナルジムを開業したい人へ——3つのアドバイス
1. エリア選びは「競合密度」より「自分の生活圏」を優先する
私が保土ヶ谷を選んだ理由は「競合が少ないエリア」だったからだ。しかし同時に「自分が3年以上通い続けられる距離」でもあった。ジム経営は長期戦。通いやすさがモチベーション維持に直結する。
2. 開業費用は「最初の集客設計費用」だと思え
器具への投資より、「最初の3ヶ月でどう集客するか」への投資のほうが重要だった。Googleビジネスプロフィール整備とInstagramのプロフィール設計——これはほぼゼロ円でできるが、効果は費用対比で最高だった。
3. 日本政策金融公庫の創業融資を検討する
開業時の資金に不安があれば、日本政策金融公庫の「新創業融資制度」が使える。無担保・無保証人で300〜1,000万円の融資を受けられるケースがある(事業計画書が必要)。私は自己資金で賄ったが、今後FC展開を考えるなら融資は必要になる。
まとめ:横浜でパーソナルジムを開業した費用
実際の開業費用:約156万円
「100万〜500万」という相場の中で、マンション物件+中古器具+自分でできる作業のDIYで下限に近い開業ができた。
費用を抑えるポイントは:
- 居抜き物件・マンション物件の活用
- 器具は「中古+新品ミックス」
- WEBは最初から集客設計込みで投資
- 運転資金は「予想より1ヶ月多め」
そして費用以上に大事なのは「開業後の集客設計」だ。150万円の投資を回収するためには、集客の仕組みを作ることが全てになる。
著者について
日原裕太
- 横浜市保土ヶ谷区でパーソナルジム「cortis」を経営(2023年〜)
- NSCA-CPT資格保有
- Amazon Kindle複数本出版
- cortis出版代表・HPマーケティング支援(cortismarketing.com)
ジム無料体験・HP制作・FC加盟のご相談:
→ cortisgym.com
→ cortismarketing.com/contact/
【関連記事】
※ この記事は CORTIS Score™ 85点 (グレードA) の評価を受けて制作されました。
ホームページ制作、まずは相談してみませんか?
cortisマーケティングでは、初期費用5,000円〜のHP制作プランをご用意。
横浜・首都圏の中小企業・店舗様の集客を全力でサポートします。
