パーソナルジム経営者がKindle出版した——3年後の「集客への本当の効果」を全公開
「本を出しても売れない」と聞いていた。
確かに印税収入は期待できなかった。でもジムの集客が変わった。これはその記録だ。
はじめに:なぜジム経営者がKindleを出したのか
2023年、横浜でパーソナルジム「cortis」を開業した年に、私は初めてKindle本を出版した。
理由は単純だった。「専門家として認識されたかった」からだ。
横浜 保土ヶ谷区というエリアで、新しくジムを開業した無名のトレーナー。体験に来てくれた人が「なぜここを選んだのか」を決める何かが欲しかった。資格(NSCA-CPT)はあった。でも資格は当たり前になりつつある時代だ。
Kindle出版は「本を出している専門家」というポジションを作るための手段だった。
第1章:Kindle出版の現実——印税収入のリアル
最初に正直な数字を書く。
Kindleの印税は70%プログラム(定価370円〜9,999円の場合)で、1冊売れると著者が受け取るのは定価の70%だ。仮に500円の本が月50冊売れれば、月間収入は500×70%×50=17,500円になる。
現実は厳しい。
2026年のデータでは、Kindle出版著者の約75%が年間1,000ドル(約15万円)未満の収入しか得ていない。国内の電子書籍市場の約88%はコミックで、文字ものの個人出版は数字を出しにくい市場だ。
結論:Kindle出版を「収益源」として期待するのは厳しい。
ではなぜ出したのか。それが次の章だ。
第2章:Kindle出版がジム集客に与えた3つの変化
変化①:「本を読んできました」という来客が現れた
出版から3ヶ月後、初めて「先生の本を読んでから体験に来ました」という問い合わせが来た。
この変化は数字で表しにくいが、体験の質が根本から変わった。
従来の体験来客:「パーソナルジムを探している。cortisがあった。とりあえず体験してみよう」
本読者の体験来客:「日原裕太という人の考え方が好き。だからcortisに行く」
前者は入会確率が低い。後者はほぼ入会する。信頼形成が来店前に完了しているからだ。
変化②:Googleで「著者」として表示されるようになった
Kindle本を出版すると、Amazonに「著者ページ」が自動生成される。そこに経歴・写真・著書一覧が表示される。
「日原裕太 パーソナルジム」でGoogle検索すると、現在は自社サイト・Amazonページ・ブログが混在して上位表示されている。
Googleは「著者エンティティ(Author Entity)」という概念で人物を認識する。本を出すことで、「日原裕太 = パーソナルジム経営者 = 著者」という関係がGoogleに登録される。これがE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の「権威性」シグナルとして機能する。
SEO的にも書籍出版は効果がある。
変化③:名刺代わりとしての使い方が増えた
横浜のビジネス交流会に参加したとき、「本を出しているジム経営者」という説明は非常に効いた。
「本を出してるんですか?」という反応は必ず来る。その後の会話の質が全く変わる。「なんかすごい人」から「この人はコンテンツを作れる専門家だ」という認識に変わる。
HP制作のクライアント獲得においても、「本を出している人がウェブマーケティングを語っている」という差別化が機能している。
第3章:Kindle出版でやって良かったこと・やり直したいこと
やって良かったこと
1. テーマを「ターゲットが検索するキーワード」から決めた
AmazonでKindleランキング上位を調べ、「自分の分野で検索されているが、実録系の本がない」テーマを選んだ。「競合の少ないカテゴリ」を狙うKDP戦略は正解だった。
2. 表紙にお金をかけた
本の表紙は一番の「広告」だ。Canvaで自作したが、表紙だけは何度もA/Bテストして改良した。Kindle本はサムネイルで判断されることがほとんどだ。
3. Amazonの説明文をSEO的に書いた
「Kindle 出版 パーソナルトレーナー」「横浜 ジム 経営者 著者」等のキーワードを説明文に自然に含めた。これでAmazon内検索でも表示されるようになった。
やり直したいこと
1. 出版直後のSNS告知が弱かった
出版して満足してしまい、SNS告知をほとんどしなかった。今考えると、出版直後の1週間でX・Instagram・LINE公式に告知すれば、初動のダウンロード数が全く違った。Kindleランキングは出版直後の勢いで大きく動く。
2. CTA(次のアクション)が本の中に弱かった
本の末尾に「ジムの無料体験はこちら」「HP制作の相談はこちら」というCTAを明確に入れておくべきだった。本は読まれて終わりにしてはいけない。本は「入口」であって、次のアクションへの橋にしなければならない。
第4章:Kindle出版を「集客ツール」として最大化する方法
今の私なら、Kindle出版をこう設計する:
ステップ1:本のテーマ = 読者の「最も深い悩み」
「ダイエットしたい」は悩みではない。「産後3ヶ月で体重が戻らない30代女性が、週2回30分で体型を取り戻す方法」が悩みだ。ターゲットを絞りすぎているくらいでちょうどいい。
ステップ2:本の末尾に「3つのCTA」を入れる
- 無料体験(メール or LINE登録)
- 有料note(より詳しいコンテンツへ)
- SNSフォロー(著者をフォロー)
本は「認知 → 興味 → 信頼 → 行動」のうち「信頼」までを担当する。行動(次のCTA)は本の外で設計する。
ステップ3:Amazon著者ページを育てる
Amazon著者ページの「著者近況」を月1回更新する。写真・経歴・SNSリンクを充実させる。これが「Googleで著者として認識される」スピードを上げる。
まとめ:Kindle出版は「収益源」ではなく「信頼装置」だ
3年間の経験から言えること:
「Kindleで本を出す目的は印税ではない。信頼を先に渡すことだ。」
本を読んでくれた人は、会う前から「あなたの考え方が好き」という状態になっている。この「先行信頼」は、広告費をいくら使っても買えない。
ジム経営者・コーチ・トレーナー・士業の方には、Kindle出版を強く勧める。印税は少ない。でも集客の質が変わる。
著者について
日原裕太
- 横浜市保土ヶ谷区でパーソナルジム「cortis」を経営(2023年〜)
- NSCA-CPT資格保有
- Amazon Kindle複数本出版(「夢の帝国」他)
- cortis出版代表・HPマーケティング支援(cortismarketing.com)
Kindle出版の共著プロデュース・ジム無料体験・HP制作のご相談:
→ cortisgym.com
→ cortismarketing.com/contact/
【関連記事】
※ この記事は CORTIS Score™ 90点 (グレードS) の評価を受けて制作されました。
ホームページ制作、まずは相談してみませんか?
cortisマーケティングでは、初期費用5,000円〜のHP制作プランをご用意。
横浜・首都圏の中小企業・店舗様の集客を全力でサポートします。
